澄川義延

水稲/施設花卉/露地花卉

facebookのつながりから宝物

義延さんが花づくりを始めてから約15年。

お父さんの義光さんからも仕事を任せてもらい、自分のセンスで定植する花を選んだり、それなりに仕事をこなしてきました。

 

ところが4~5年前、facebookで同世代の花づくり農家の人たちと知り合うことになり転機が訪れました。

そこで出会ったのは、義延さんからみて「もっといい花を作っている人たち」でした。全国にはこんな人がたくさんいるんだと知り、そこからますます意欲が湧いてきて「もっとやらないけんなー」と思うようになったそうです。

 

新しく出会った仲間たちと長崎や熊本へ視察に行きいろいろなトルコ桔梗をみて、切磋琢磨できるようになりました。自分の技術はまだまだと気づき、研究する毎日。

そのころから花に対する気持ちにも変化が訪れました。

 

義延さんは今、どうしたら使う人が使いやすいかを常に考えて花づくりをしているそうです。どんなシチュエーションで使われるのか、どんな人が使うのかを思いながら1本1本に心を込めて作っています。

1ヘクタールに約20棟のハウスがあります。

ここでは、主にトルコ桔梗とシーズンオフにアスターなどが作られています。

澄川花園では、主に関東や関西の花市場へ大量出荷され、直売はしていません。

花づくりに必要なもの、それは “センス”

出荷する花すべてに個性があると義延さんはいいます。

何万本あっても、花芽をとるときや、枝を伸ばすときには1本ずつ手作業で行われるため、一瞬で花の個性を見極める目が必要となります。それを伸ばして表現できるようにしてやるといい花ができるのです。

 

こうして、最近やっと花のことを見ながら管理できるようになってきたという義延さんは、市場を見てどんな花を作ればよいかを察知するセンスを磨いてきました。

 

花は、植えてから約3ヶ月~6ヵ月で咲くまでになるので、色目、形、サイズの流行りなどを市場から情報収集して反映させ決めていきます。

 

10月~母の日までの9か月間、順々に植えられたトルコ桔梗の生産は最盛期となります。


父の技術を伝承したからこそ、自分の花づくりをやっていける

義延さんは21歳で、お父さんの義光さんの花づくりの手伝いを始めました。

 

花の芽を素手で落としていく難しい作業などもあるので、誰でもすぐにできるようなものではありません。

義光さん夫婦と義延さん夫婦、そして熟練されたパートの方々で作業をしています。

 

花づくり農家に嫁に来てくれた奥様には、元気で家庭を守ってくれていることを感謝しているそうです。

三姉妹には、親の務めとして将来本人が自分で仕事を選ぶことができるようにしてあげたいといいます。その中の一つの選択肢として花づくりをすることも、しないことも・・・

 

事業について改善したいところがたくさんあるという義延さんは、現状では決して満足せず高い目標を目指しています。

 

その中には、奥様やご両親をもっと休ませてあげたいという想いが強くあり、そうできるよう体制を計画的に作りたいと考えているそうです。

澄川花園では、全国から興味をもって来てくれる人たちのために、定期的に展示会をしています。

展示会では、新種のお披露目もあり作り方なども指導しています。

 

展示会の後には、新種の花たちが関西関東の市場に並びます。

トルコ桔梗は相当面白い

トルコ桔梗はほかの花よりも繊細で、同じ品種のものを同じように作っても同じ花ができないくらい表情が違うそうです。

 

たった一か月定植日が違うだけで表情が全然違ってくるので、その品種のマックスをだすためにはどの時期に定植するか、花芽はどう摘むかなどを考えながら作っていかなければいけません。

 

作り手のカラーが出る作り方がベストではないけれど、その個性を気に入ってくれる消費者がいるので表情は違った方がいいと、花の持つ個性も大切にしています。