松村静子

水稲/麦/飼料米/大豆

助け合い精神でお互い様

2016年宮若うまい米コンクールでは、阿部進さんと松村静子さんの2人が認定農業者で金賞を受賞しました。

 

前年に石川県の米・食味分析鑑定コンクールの「都道府県代表 お米選手権」で金賞を受賞した安河内豊孝さんから、肥料を与える時期などを伝授してもらったり、勉強会で学んだ農事気象のデータを参考にしながら4か月間、今までの作り方に様々なプラスアルファーを加えて努力を重ねた結果金賞米ができました。

 

通常、金賞をとったり表彰され有名になると、”企業秘密”にしてしまう人が多い中、安河内豊孝さんのように認定農業者全体の底上げのために指導してくれるのは珍しいことだと思います。

 

認定農業者連絡協議会に加入して、こうした勉強会や人たちの助け合いがあることがかつてひっそりと家族で農業を営んでいた静子さんにとって一番良かったと思うことだそうです。

 

夫婦円満の秘訣は、農業

結婚して約20年、車の修理工場を経営しているご主人と一緒にお米を作っています。

 

農家に生まれた静子さんは、お父さんを亡くされお母さんと二人で農業をしていました。

結婚してからは、ご主人が手伝ってくれて田んぼを増やすまでになりました。収穫などの忙しい時期には修理工場を継いでいる長男も手伝ってくれます。

 

車関係の仕事から農業を手伝って大変なことはなかったか、ご主人に聞きましたが、今まで嫌だとか感じたこともなく、

「日本人はもともと農耕民族だからいんな好きなんじゃないかなあ」

「なかなか普通では乗る機会がないコンバインや、トラクターに乗れて面白いと思った。」と言われました。

 

この言葉を聞いたときに、そういえば、認定農業者の皆さんからお話を聞いていても、農業が嫌だとか辛いとか聞いたことがなかったことに気づきました。

松村さんご夫婦にとっても、農業が生活の一部で空気のようなものだという気持ちでいるからこそ楽しみながらいいお米が作れるのではないでしょうか。

 


標高300mのところにも稲を植えました

お米は寒暖の差が大きいほど甘みを増して美味しくなるといわれています。もちろん、それだけではありませんが、金賞をとった技術に寒暖の差を加えると美味しい米ができるのは間違いないということで、今年から、標高の高い田んぼにトライしてみました。

 

結果は、金賞には及びませんでしたが、その判定は”A”でした。来年はもっと美味しいお米ができるはずと、希望とワクワクが止まりません。


ほとんどのお米は予約販売

静子さんのお米は、毎年買い手が決まっています。

年間10kgの360袋を契約してくれている障碍者支援施設が毎月分けて取りに来られます。

 

障碍者支援施設では、静子さんのお米を子袋に分けて小倉で販売しています。お米が売れたら、障碍者の人のお給料にも反映されるという仕組みで、施設で働く人たちにとっても大きな励みになっています。

 

金賞をとったからといってすぐにお米の価格を上げるわけにはいかないけれど、買ってくれる人が喜んでくれると作った甲斐があります。こうして、毎年買ってくれる人がいるから、もっと美味しいお米を作りたいと思い力が入ります。

 

 


飼料米

今年から、飼料米にもチャレンジしています。

はじめてる作る飼料米は、全く農薬を使わないので、虫がついたりして見た目がきれいでないし、葉や穂が赤く、枯れているのかと心配するほどでしたが、こちらもいいお米が取れました。